こんにちは、おうちゃんです。
2025年の5月、広島県竹原市にある大久野島でキャンプをしてきました。
大久野島の別名は、『ウサギの島』。
野生のウサギが約500〜700羽も暮らしている島としても有名です。
今回は、可愛いウサギに癒されながらキャンプした様子をご紹介します。
大久野島にフェリーでGO!
瀬戸内海に位置する大久野島。
島に渡るには、フェリーか客船に乗る必要があります。
島の玄関口となるのは、広島県の忠海(ただのうみ)港。
まずは、ここを目指して出発です。
忠海港からは、大久野島行きの船が運行しており、「旅客専用の客船」と「車両も乗せられるフェリー」の2種類があります。
ただし、フェリーは運航本数が少ないため、事前の時刻表チェックが必須です。

船の時刻表を調べて間に合うように行きました。
船の時刻表はこちら
車で島に渡る場合


徒歩で島に向かう人は、車を忠海港にある無料の公共駐車場に停めるか、
JR呉線・忠海駅まで電車で行き、そこから徒歩で港へ向かいます。
忠海駅から港までは、歩いて数分の距離です。
私たちの今回の目的は、キャンプ!
車両ごとフェリーに乗船したいので、忠海港ターミナルのすぐ横にある駐車場に車を停めて出航まで待機します。
この日は、週末ということもあり、徒歩で乗船する人たちの列がすでにかなり長くなっていました。
ターミナル内のチケット券売機で、人と車両の乗船チケットを一緒に購入します。




その後、カウンターで「車で大久野島まで行きます」とを伝えると『大久野島』と書かれた紙を渡されます。


これは、車のフロントガラスの見える場所に置いておく必要があります。
フェリーが到着するまで、しばらく待機です。
やがて港にフェリーがやって来ると、スタッフさんの案内に従って、車を順に乗せていきます。
このフェリーは、忠海港〜大久野島〜大三島(盛港)を結ぶ大型のフェリー。


大久野島までは、15分の船旅でした。
大久野島に到着


大久野島に着いたら港のスタッフさんが、キャンプ場までの地図をくれました。
車で行けるのは、キャンプ場の駐車場まで。
それ以外の道は、車での走行は禁止されています。
駐車場に到着して、まずはチェックインのため歩いて休暇村のホテルを目指します。
大久野島キャンプ場


瀬戸内海が目の前に広がるオーシャンビューのキャンプ場です。
サイト数が少ないので、こじんまりしています。
基本情報


全11区画
・手ぶらでキャンプサイト(設営済テントサイト):3区画
・持ち込みテントサイト:8区画
チェックイン 13:00〜
チェックアウト 11:00
キャンプ場の様子


キャンプ場の周りには、芝生保護のため周囲が柵で囲まれています。
サイトに入るには、柵の扉を開け閉めして出入りします。
また、車はサイトに横付けできないので、駐車場に停めてサイト内にあるリアカーを借りて荷物を運び入れるスタイルです。
サイトと海の間には遊歩道があって日中は多くの観光客が行き来しているので、少し視線を感じることも…
『うさぎ島』として人気の島だけに、日中はプライバシーはあまり期待できないかもしれません。
炊事場


炊事場は、キャンプ場の柵の扉を出たところにあり、キャンプ利用者だけでなく観光客の方も使える共用設備になっています。
水道は、水が流しっぱなしにできないタイプの蛇口で、ひねっている間だけ水が出る仕組み。


ちょっとエコではあるけれど、洗い物のときは両手がふさがってしまうので少し不便に感じるかもしれません。



お皿洗いの時はちょっと工夫が必要です。
トイレ
トイレは、キャンプ場専用は、ありません。
観光客と同じ公共トイレを使用します。
一番近いトイレでも、キャンプ場からは少し距離があります。
ゴミについて
ゴミステーションはないため、ゴミは全て持ち帰りです。
夜中は、ウサギ達に狙われないように外にゴミを出しておかない方が良いですね。
(手ぶらでキャンプの場合は、テント内に置いていれば回収されるみたいです)
使用済の灰を入れる缶は炊事場に、置いてありました。


温泉


キャンプ場にお風呂はないので入浴は、休暇村ホテルの温泉を利用しました。
『せと温泉』天然ラドン温泉
フロントで日帰り入浴のチケットを購入します。
【営業時間】7:00〜20:00最終受付 21:00入浴終了
【料金】大人550円 小学生・4歳以上500円 3歳以下無料
大浴場は『大沓(おおくつ)の湯』と『小沓(こくつ)の湯』の2箇所あり、好きな方を選んで入れます。
私たちは、お風呂が広くて洗い場の数が多いという『大沓の湯』の方へ行くことにしました。
快適でゆったりとしたお風呂タイムを楽しめました。
しかしながら、後から公式サイトを見てみると、
『小沓の湯』からは瀬戸内海の多島美が一望できて、夕陽を眺めながら入浴できるとのこと!
それを知っていたら「小沓の湯」にも行っていたのに…



ちょっと残念。でも次に来たときのお楽しみができた、ということにしておきます。
ウサギたちとのふれあい


夕方
夕方になると日中のにぎわいが嘘のように観光客の姿が少なくなり、島全体に静けさが戻ってきます。
そのタイミングで、私たちもウサギたちに餌をあげながら、休暇村ホテルまでの道をゆっくり散歩しました。
日中は暑さもあり、ウサギたちは日陰に隠れてじっとしていることが多いうえに、
観光客からもたくさん餌をもらっているためか、あまり積極的ではない様子。
でも、夕方になると気温も落ち着き、餌を探して出てくる子たちも多くなります。
春は、子ウサギが生まれる季節。
ウサギの巣の近くでは、まだ小さい子ウサギたちが顔を出していて、とても癒されます。


ある程度餌やりに子どもたちも満足したら、キャンプサイトに帰ってご飯を食べて寝ました。
夜空には、もちろん満点の星空!
波の音も聞こえて、海風も涼しくとても心地良かったです。
朝の島さんぽは特別!


翌朝、早起きして再びお散歩をしました。
前日の夕方にも、たくさんのウサギ達とふれあいましたが、断然おすすめなのは、朝の時間帯です。
ウサギたち、朝は夕方以上に涼しくてとても活動的です!
島の道にはウサギがたくさん出てきていて、こちらが餌を持っているのを見ると、自分から近寄ってきてくれました。



やっぱり朝は、お腹が空いているんでしょうね。
餌欲しさに、ピョンピョンと近づいてくる姿が本当に可愛くて、癒されます。
これは、キャンプ場や休暇村ホテルに宿泊している人だけが味わえる特別な体験かもしれません。
観光客が来る前の、静かでゆったりとした朝の島時間。
ウサギたちとのんびり過ごす贅沢なひとときでした。
キャンプサイトの中にもウサギたちが


朝ごはんを食べにキャンプ場へ戻ると、キャンプサイトの中にもたくさんのウサギたちが遊びにきていました。
キャンプサイトの柵の周りには所々穴が掘られていてそこから出入りするみたいです。
ウサギたちも全く警戒心がないご様子。
キャンプサイトの中を走り回っています。


片付けをしてキャンプ場を出る頃には、すっかり暑くなってウサギたちもまた木陰などへ隠れて行ってしまいました。
大久野島に行く際に気をつけること


キャンプ用品の忘れ物に注意
大久野島には、店舗(コンビニ・スーパー)がありません。
島に渡る前に今一度、忘れ物がないか確認した方が良いです。
ちなみに忠海港の近くには、コンビニやスーパーはありますが、ホームセンターは少し離れた場所にあります。
万が一忘れ物をした場合、休暇村のホテルで、一部の用品が有料でレンタル可能みたいです。
我が家の場合、いつも薪はキャンプ場で買うことが多いですが、事前に問い合わせたら売っていないとのことだったので、今回はホームセンターで買って持って行きました。
ウサギの餌を持っていく
大久野島に行く場合は、ウサギの餌になる野菜を持っていくのをお忘れなく。
餌を忘れた場合、忠海港のフェリーターミナルで購入可能です。
我が家は切った、にんじんや葉物野菜を持って行きました。
餌の食べ残しは必ず持ち帰る
特に、巣の周りに餌が置きっぱなしだったりすると、その餌を目当てにやってきたカラスに、巣の場所が分かってしまい子ウサギが攻撃されてしまうこともあるみたいです。
ボランティアの方々が、食べ残しのお掃除をしてくれている姿も見かけましたが、訪れる側もマナーを守るのが大事。
島の景観・環境保護の観点とウサギたちを守るためにも、持ち帰りを徹底しましょう。
まとめ


広島県にある『ウサギの島』こと大久野島で、家族でキャンプをしてきました。
瀬戸内海の穏やかな景色と、自由に歩き回るたくさんのウサギたちに癒される時間。
今回はキャンプ場周辺だけのお散歩でしたが、ウサギに餌をあげながら歩くだけでも心が和み、
子どもたちも可愛いウサギたちとのふれあいに大喜びでした。
島内には売店がなく、キャンプの炊事場は使いにくく、トイレもやや遠め。
設備が整っているキャンプ場に比べると少し不便さはありますが、それもまた自然の中で過ごす醍醐味。
便利さよりも、自然とのふれあいを楽しむキャンプとなりました。
今回は訪れていませんが、大久野島は太平洋戦争時代、毒ガスを製造していた歴史があり、島内には遺構や資料館があります。
子どもがもう少し大きくなったら、今度は歴史を学ぶ旅としても再び訪れたいです。



次回は、もっと大久野島の魅力を深く味わってみたいと思います!
最後まで読んでくださりありがとうございました。



